1.魚を飼いたい!!
「NOOOOOOOOOOO!!NOOOOOOOOOOOOOO!!」
「どうしたんだフィリップ。あんまり大声出してると、また総統にあの乾き始めたご飯粒みたいに微妙に粘着したお説教をされるぞ」
「LOOK!!」
「ああっ!!お前総統が大事にしていた金魚を食っちまって。あの金魚は総統が別れた奥さんに買ってもらった唯一の思い出で、鷹の爪団がデラックスファイターに何度壊滅させられてもいつまでも未練たらたらに飼い続けてきた大切な金魚だって知ってるだろ」
「I don‘t know!!」
「なんじゃ騒がしいのう。どうしたんじゃ、吉田君」
「あっ!!総統!見ちゃ駄目です!!総統が別れた奥さんに買ってもらった唯一の思い出で、鷹の爪団がデラックスファイターに何度壊滅させられてもいつまでも未練たらたらに飼い続けてきた大切な金魚が、いまフィリップのお腹の中で大変なことになっている現状を、その眼に焼き付けなきゃならない事態になっているんです」
「NO・・・・・・」
「ああーーーーーーっ!!」
「うるさいなあ、静かにしてくださいよ総統。僕が島根の実家にいた頃から飼い続けている金魚のフランソワーズが目を覚ましちゃうじゃないですか!!」
「吉田くーん!吉田くーん!!わしの金魚が一匹もおらんじゃないかね。どうしたというんじゃ」
「やだなあ聞いてなかったんですか総統。総統が別れた奥さんに買ってもらった唯一の思い出で、鷹の爪団がデラックスファイターに何度壊滅させられてもいつまでも未練たらたらに飼い続けてきた大切な金魚は、今頃フィリップのおなかの中で優雅に泳いでますよ」
「うるせーなー、静かにしろよコラ吉田!オラ!オラ!」
「あっ博士!!聞いてくれ博士。わしが別れた奥さんに買ってもらった唯一の思い出で、鷹の爪団がデラックスファイターに何度壊滅させられてもいつまでも未練たらたらに飼い続けてきた大切な金魚を、フィリップが食べてしまったんじゃーっ!!」
「NO・・・・・・」
「意外と旨いもんだな!オラ!オラ!」
「ええーっ!!」
「素人が見てもばかちょん操作で機械的に仕事が出来るように書かれたマニュアルを見ながら作業をするように、登場した瞬間にオチが分かるような展開はやめてください、博士」
「仕方ないのう、あしたはわしのジャンポール(注:金魚です)を探しに、ペットショップを探索じゃー!!」
「おいフィリップ、しっかり留守番してろよ」
「NO・・・・・・」
翌日
「わーい。わーいわーい」
「パパ・・・」
「わーい。わーいわーい。金魚買って!金魚ほしい!金魚がいいの!きーんーぎょー!!」
「パパ・・・」
「よよよ吉田君!落ち着きたまえ吉田くーん!!」
「だって総統。これでやっと鷹の爪団の殺伐とした玄関にも水槽が置けるんですよ。総統の部屋には置きません。ええ置きませんとも。殺伐とした鷹の爪団の事務所の玄関に格調高い癒しの空間が展開されて、デラックスファイターもおいそれとデラックスボンバーを打ちまくることを控えてくれるといいのですが」
「よよよ吉田君!侵入されることを前提に話すんじゃない、吉田君。寝る前にはちゃんと鍵をかけなさいと言っておるじゃろ」
「うっかりしてました」
「見たまえ吉田君・・・これが金魚じゃ。いろんな形のがおるじゃろ。これがワキン、これがリュウキンじゃ」
「丸々太って、食べ応えありそうですね総統」
「食べちゃいかんぞ吉田君!金魚は優雅に泳ぐ姿を風流に鑑賞するものじゃよ。って、あーーーーーーーっ!!」
「もう食べられないよ、オラ!オラ!」
「はかせーっ!!お店の金魚を勝手に食べちゃいかーん!!」
「うるせーな、ケチケチすんなよ減るもんじゃなし。オラ!オラ!」
「確実に減るんじゃー!!ああーしかもこんな高級なランチュウを・・・」
「総統、総統、この派手な魚は何ですか?」
「なんじゃ吉田君、グッピーも知らんのかね」

グッピー
「こんな魚、島根にはいませんでしたよ」
「元々日本にはいなかった魚じゃよ。最近は、野生化した個体が温泉街や排水などの流れ込む暖かい川で野生化しているがね」
「ええっ!!それでは早速島根に持ち帰り、総統の故郷をグッピーまみれにしてやりましょう」
「外国の魚を勝手に放流しちゃいかんぞ吉田君、それにヒーターで加温できない環境では、冬場には熱帯魚は死んでしまうぞ」
「そうでしたか」
「HA!HA!HA!お前たちー!また何か悪い事たくらんでるなー?!」
「その声は、もしやデラックスファイター」
「魚の話するのが何で悪だくみになるんだよ」
「外国の魚を勝手に放流して、生態系を壊滅させようとたくらんでるだろー」
「聞いたかデラックスファイター。グッピーは日本じゃ寒すぎて生きていけないんだぞ」
「何?!そういう事なら、デラックスーボn」
「あやややややややや」
「おもむろに何やりだすんじゃデラックスファイター。いきなり魚たちにデラックスボンバーをかけようとするだなんて」
「うるせーなー、暖めりゃいいんだろ、暖めりゃ。そういう訳で、デラックスーb」
「あやややややややや」
「おちつけ、落ち着くんじゃデラックスボンバー」
「やだ。デラックスーb」
♪♪♪♪♪
「あいつ、なんでああ簡単にデラックスボンバーを出すのかのぉ?焼き魚でも作るつもりだったんじゃろうか」
「スキンシップ程度にしか考えてないのかも知れませんね。困ったものです」