不平等条約を解消せよ!!

 

 

 

 HA!HA!HA! 今日もまたお前たちの企みは失敗だ!」

 

 「お、おまえはデラックスファイター?!」

 

 「そうだ。そういう訳で、デラックスーボンb 「いやいやいやいやちょっと待てちょっと待ってくれ」

 

 「・・・」

 

 「デr 「少しでいいすこーしだけ待ってくれればわしらそれで満足じゃから」

 

 「・・・」

 

 「デラッ」

 

 「ナンデダヨー」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「あいつ、毎回同じ展開ばかりで飽きんのかのぉ?」

 

 「マンネリもギャグの1つの形態として確立しちゃってますからね。まったく、タ○ムボ○ンシリーズも、あれでなかなか罪な連中でした」

 

 「しかしマンネリというとだな吉田君、ワシらは毎回やられ役に徹しなければならないという事かのぉ?」

 

 「悪役ですから仕方ありませんよ総督。このマンネリから抜け出すには、なんといいますかスパイラルから抜け出すとかいう格好いい言葉を覚えなければいけません」

 

 「ふーん、スパイラル、のぉ?」

 

 「スパイラルじゃありませんよ総督、スパイラルを断ち切るんです」

 

 「そんな事は分かっておるわい。そういった過酷なスパイラル、下手すれば植民地化まっしぐらという因縁を断ち切ったのが、明治初期の日本という国なのじゃよ」

 

 「いけません総統」

 

 「なにがじゃ、吉田君」

 

 「いくらなんでも、展開を強引に持っていきすぎです」

 

 「吉田君少し黙っていてくれたまえ」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

−1857年、太平洋上−

 

 

 「俺の名は、マシュー・ペリー。米海軍の英雄・オリバー・ペリーは実の兄貴だ。要するに、何の不自由も無い恵まれた人生を送ってきたのだ!」

 

 「だが、与えられた幸福など、俺にとっては退屈でしか無かった!!わが合衆国は、モンロー主義とか言って欧州諸国と一定の距離を置いているが・・・合衆国は、このまま引きこもり国家のまま終わってしまうのだろうか?」

 

 「そんな退屈な日常の中で−ふと見ると、校庭に一艘の船が落ちていた!!」

 

 「この船でアジアを侵略し、そして・・・」

 

 「新世界の神になる!」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「総統、総統、いくらなんでも、校庭に船はないと思います」

 

 「だから吉田君、少し黙っていてくれたまえ。ちなみに、ペリーってのはこんな顔じゃ」

 

ネェ〜、カーイコークシーテクーダサーイ

 

 「こんな絵も伝わってますよ」

 

ネェ!チョット!ソコノ!チョンマゲ!!

 

 「・・・」

 

 「そんな訳でじゃな。ペリーは腕力で日本に開国を迫ったのじゃ。世に言う黒船来航じゃな」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「ネェー、カーイコークシーテクーダサーイ、カーイコークシーテクーダサーイヨー」

 

 「ふむ・・・このメリケンとやら、何か言葉らしきものを発しているが・・・さて??」

 

 「カーイコークスールトーネー、スゴイヨー。イイコトアルヨー」

 

 「何々?3時間以内に無条件降伏せよ。さもなくば火の海にしてやる、ですって?」

 

 「ふむ・・・そこまで言われては、我々としても戦う以外に選択肢は無いようだね」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「こうして日本各地で攘夷(外人排斥)運動が繰り広げられたのじゃが、既に産業革命を迎えていた欧米列強の前に、日本はデラックスファイターの前の鷹の爪団のように叩かれまくってしまったのじゃ」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 「このままでは、日本は欧米諸国の植民地と化してしまうな。幕府や藩閥が幅を利かせ、分裂していては勝てない。・・・相良君、やってくれるな?」

 

 「は?じ、自分が、でありますか?」

 

 「そうだ。これからこの国は1つに纏まり、産業に革命を起こし、欧米列強と対等に渡り合って生きていかなければならないのだ。そのためには、全ての日本人が政治的・宗教的に帰依する存在が必要なのだよ」

 

 「いや、しかし自分は・・・」

 

 「相良さん、私からもお願いしますね」

 

 「大佐殿まで?!」

 

 「受けちゃいなさいよ、宗介」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「いろいろ紆余曲折の末、徳川慶喜は大政を奉還、日本は立憲君主制により明治天皇を君主とした民主主義国家として再生したのじゃ。したのじゃが・・・」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「そういう事で、朕が正式に君主として認められた。宜しく頼む」

↑明治天皇

 

 「おめでとうございます陛下。早速内外の整備に取り掛かりましょう!!」

↑伊藤博文

 

 「・・・?!ちょ、ちょっと待ってくれ、なんだこれは?!」

 

 「何って・・・外交文書ですわ。ご存知なかったんですか?」

 

 「い、いえ、決して!!・・・いや、総理、殆どがわが国にとって不平等な条約ばかりではないか!!」

 

 「江戸幕府が諸外国に脅されて、無理やり結ばされたものばかりですから。でもでも、清帝国とは平等条約、朝鮮国に対しては日本優位の内容になっていますわ」

 

 「い、いや、そんな三流国家だけ相手にしていてもな・・・肝心の欧米列強がだな。米蘭露英仏、最近じゃオーストリアも無茶苦茶言ってきている」

 

 「前政権と交わした条約を守れなければ、新政権は諸外国から認められませんわ。借金の踏み倒しはできません」

 

 「それとも、いっそドンパチやってみますか?この国がどこまで耐えられるか知りませんが」

 

 「・・・(とりたてて文明の無いこの国が、列強にまともに相手にされる訳がない。かといって、このままでは日本も植民地にされるしか・・・戦う?勝つ可能性は皆無だ)」

 

 「陛下」

↑陸奥宗光

 

 「なんだ宗光」

 

 「列強と対等に話が出来る国と対等条約を結べば、不平等条約の解消に持ち込めるかと」

 

 「肯定だ。しかし・・・そんな国が、この世界にあるかどうかだ。清帝国程度では話にならんのだが」

 

 「メキシコ・・・かつてヌエバ・エスパーニャと呼ばれていた国と、平等条約を結び、国交を持ってみては如何でしょう?」

 

 「正気ですか?陸奥さん。ヌエバ・エスパーニャといえば、かつてわが国が一方的に国交を断絶した(鎖国)相手ですよ?そうやすやすと国交を回復してくれるかどうか」

 

 「あーそれがね、アジアに貿易拠点を作りたいみたいなのよ。ドン・ロドリゴの一件で、日本に対してはいいイメージを持ってるみたいだし。うまくいくんじゃない?」

 

 「中米の二流国家と国交を結んだところで、欧米列強にどれだけのインパクトを与えられるか・・・」

 

 「まだスペインの無敵艦隊のイメージが鮮烈でね。列強か、それに近い扱いを受けてるみたいよ」

 

 「・・・」

 

 「・・・」

 

 「キャー♪国交よ国交♪陸奥さん、サクッと国交を結んじゃってください」

 

 「ち、朕の意思は・・・」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「陸奥外相の尽力によって、日墨修好通商条約が成立したのじゃ。」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「メキシコが、日本を一流国家として認めたのか。あの国に何かあるのだろうか?」

↑アメリカ

 

 「ほう、帝国というのは伊達ではないようだな!背後からロシアをけん制させるか!(注:この結果、イギリスは「栄光ある孤立」政策を放棄し、日英同盟を結ぶことになる)」

↑イギリス

 

「ドイツの脅威から逃れるためには、背後からロシアにけん制させなければならない。ロシアを欧州情勢に集中させるためには、極東を安定させなければならない・・・日本とは平等条約を結びなおしておいたほうがいいな」

↑おフランス

 

 「なんだ?どうしたんだ?みんな?彼らは何故、自国に有利な条約をわざわざ改正したがるんだ?」

 

 

 

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

 

 

 「こうした先人たちのたゆまない努力の末、日本は植民地化の危機から一転、アジア唯一の列強として急成長を遂げていったのじゃよ」

 

 「なんか、最後のほうかなり手抜きですよね」

 

 「とにかくじゃ。日本の行動を参考にすれば、わが鷹の爪団もあのにっくきデラックスファイターに打勝つことが、できるんじゃーっ!!」

 

 「総統、総統、参考にするといっても、侵略者もどきを手なづけて寝返らせてるだけのような気がしますが」

 

 「それじゃよ・・・それなんじゃよ吉田君!!戦争は、絶対的な敵味方があって行われるわけではないのじゃ。利害の不一致で発生するのじゃよ」

 

 「利害の不一致といいますと?」

 

 「つまりじゃ。デラックスファイターのように金に弱いヒーローには、金を積めば簡単に寝返らせることが出来るんじゃー!!」

 

 「なるほど!!欧州情勢は複雑怪奇という奴ですね。勉強になります」

 

 「さあこいデラックスファイター!!もうお前ごときは怖くないぞー!!」

 

 HA!HA!HA!話は全部聞かせてもらったぞ鷹の爪団!!」

 

 「あっ!!デラックスファイター!!お前なんか、この札束で!!」

 

 「札束だぁ?ああん?お前ら金なんか持ってないじゃないか!!」

 

 「よよよ吉田君!!どういことじゃね?」

 

 「忘れてました。鷹の爪団は慢性的な資金難だったのでした。」

 

 「お前らぁ・・・人をバカにしやがって!!」

 

 「おおお落ち着け、デラックスファイター!!」

 

 「やだ。デラックスーボンバー!!」

 

 「マタカヨー」

 

Fin.